6月になり、雨の日が多くなってきました。
クリビーたちが住む町にも、梅雨(つゆ)の季節がやってきたのです。
モモビー「くそーっ!また雨か!」
ここはクリビーの家です。今日はクリビー、モモビー、ネギーンの3人で野球の練習をする予定でしたが・・・あいにくの雨です。

クリビー「昨日も雨、一昨日も雨だったし、これで3日連続、雨だよ・・・。」
クリビーとモモビーの2人はとても残念そうにしています。
ネギーン「ま、僕は別に雨でもいいですけど・・・。」
ネギーンはボソッと独り言のように言いました。
それもそうですよね。ネギーンは本を読むのが大好きだから。
ネギーン「あの〜・・・今日は久しぶりに3人で図書館に行ってみませんか?それぞれ好きな本を読んでゆっくり過ごすのはどうでしょう?」
モモビー「図書館〜!?あんな静かにしなきゃいけないところ、わざわざ行く奴の気持ちがわからないぜ!それに、おれっち本を読むのは苦手だし・・・。」
ネギーン「ふふっ、やっぱりモモビーはそう言うと思いました。」
クリビー「待って、図書館ってさ、難しい本だけじゃなくて漫画とか雑誌もあったんじゃなかったかな?」
モモビー「おっ!マジか!!!漫画もあるなら図書館も全然ありだせ!」
ネギーン「やった〜!!それじゃ、さっそく図書館に行きましょう!」
3人はクリビーの家を出て、雨の中、図書館に向かいました。

・・・
図書館に到着すると、モモビーはすぐに漫画コーナーへ走りました。
モモビー「わ〜い!」

ところが、、、モモビーが漫画コーナーの前に行くと、そこには漫画が一冊もありませんでした。

ふと、部屋の奥を見てみると、そこにはスリッパを脱いでくつろげるスペースがありました。
そこにはクリビー、モモビー、ネギーンたちと同級生の子供たちがたくさんいました。
モモビー「(あれは、じゃがいも太とニンジだ、、、あ!アイツら、おれっちが読みたい漫画、全巻確保してやがる!)」
ジャガイモ太とニンジ以外にも、たくさんの子供たちがそこで漫画を読んでいました。
この図書館では、漫画は貸し出し禁止のため、図書館の中で読むしかありません。
どうやら、他の人に読みたい漫画が取られないように、それぞれ数冊から数十冊、手元に漫画を確保しているようでした。
モモビー「(気持ちはわかるけど、1人1冊までにして欲しいぜ、、、。)」
モモビーはそこにいる友達に漫画を譲ってもらおうかと思いましたが、図書館はシーンとしていたので、話しかけるのを遠慮してしまいました。
結局、クリビー、モモビー、ネギーンの3人は、図書館を後にしました。

クリビー「雨の日って、みんなも考えること同じなんだね。」
ネギーン「モモビー、元気出して下さい!また別の遊びを考えましょう!」
モモビー「別の遊びったって、他に何があるんだよ、、、ハァ、、、。」
そもそも外遊びが好きなモモビーは落胆していました。
クリビー「そうだ!雨でも野球ができる場所、思い出した!!!」
モモビー・ネギーン「へッ!?」
クリビー「さぁ2人とも、行こう行こう!」
突然クリビーはそう言うと、急足で歩き始めました。
モモビー「野球できるのか〜!!!それなら早く言ってくれよ〜!!!」
モモビーは嬉しそうにクリビーの後をついてゆきました。そしてまたネギーンも後を続きました。
クリビーはどこで野球をしようとしてるのでしょうか…?
つづく
コメント