どうしても欲しかったビー玉

日記

どうも麦です。

暑い日が続いています。夏も半分過ぎ、いよいよ夏祭りの季節ですね。

麦の家の近くの公園には盆踊りのための舞台が作られていました。この季節になると、いつも、どうしても欲しかったビー玉のことを思い出します。そうです、それは麦が子供の頃、夏祭りの夜に屋台で売られていたガラス瓶のラムネの栓となっていたビー玉のことです。

ラムネを飲み終わったあと、ガラス瓶を振るとカラカラと音を立てていたビー玉。ガラス瓶の上の方に閉じ込められ、透明な水色をしてキラキラと輝いていた美しいビー玉。他の宝石の価値も、お金の価値も知らなかった子供の私は、この瓶の中から取れないビー玉が喉から手が出るほど欲しかった。しかも、ラムネを飲み終わったら屋台のおじちゃんに容器を返さなきゃいけなかった。それが悔しくて、お祭りが終わって家に帰ったあともビー玉のことをずっと考えていた。それくらいビー玉が、、、

今はいらない。ビー玉なんて、いらない。

100円で売ってても買わない。タダで貰えるって聞いても、いらない。

人生はそんなことばかり。

今、私は富が欲しい、名誉が欲しい、

こんな資格を取ってすごいと思われたい、

転職してあと数万円くらいお給料が欲しい、

ツルツルの、毛のないボディが欲しい、

ブツブツとした黒ずみの無い小鼻が欲しい、

でも、もしかしたらそれって、

後少ししたら、、、

いらなくなる?

欲しいという気持ちは思い出を作ってくれる。

あのときはビー玉が欲しくて欲しくて

あのときはポケモンのレアカードが欲しくて欲しくて

あのときは恋人や友達が欲しくて

あのときはお金が欲しくて

今、私は何が欲しいんだろう

明日、私は何がいらなくなってしまうんだろう

これはどうしても欲しかったビー玉のお話。